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東北大学病院

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各部門の紹介

各部門の紹介

臨床検査部門

臨床検査部門は、検査部、生理検査センター、輸血・細胞治療部、病理部の4部門による臨床検査技師および関連医療職種からなる組織です。
検査部は当院受診のすべての患者に対して、血液、尿、体腔液などの検体を用いて、生化学、免疫、血液、尿一般、微生物、遺伝子の各領域の臨床検査を実施しており、診療に必要不可欠な質の高い検査結果を提供しています。さらに、感染症全般に関する情報提供やコンサルテーションを行う感染管理室、外来患者さんの採血を行う中央採血室、治験を含む臨床試験全般を行う臨床研究推進センター等々、様々な診療支援を行っています。
生理検査センターは肺・循環機能検査部門、超音波検査部門、脳・神経機能検査部門、感覚器機能検査部門(バスキュラーラボ)の4部門で構成され、各部門のレベル向上や集中教育、業務拡大等を順次行っています。2020年より顎機能検査が加わり、幅広く臨床に貢献しています。また、臨床からの要望に対応できるように臨床・教育・研究に日々精進しています。
輸血・細胞治療部は、輸血検査とアルブミン製剤を含めた血液製剤管理業務に加え、末梢血幹細胞の採取・調製・保管、ABO血液型不適合骨髄の赤血球・血漿除去処理、造血幹細胞数(CD34)の測定、造血幹細胞移植後のキメリズム解析、ABO血液型同型の同種クリオの作製、自己フィブリン糊の調製などの業務を行っており、2023年度より膵島移植時のリンパ球クロスマッチ検査を開始しました。さらに、CAR-T療法に用いる自己リンパ球のアフェレーシス採取・調製保管を行える東北では唯一の施設として、品質マネジメントシステムの維持管理を担っています。また、認定輸血検査技師と院内の臨床輸血看護師がチームとなって、医療安全巡視に同行し、輸血の実施や看護について各部署での確認を行い、院内全体の輸血医療の安全性向上に貢献しています。
病理部は生体から採取された、細胞・生検組織・手術で得られた臓器について「悪性かどうか」を診断しています。病理検査には、細胞診断、組織診断、病理解剖があり、臨床検査技師と病理医が協力して行っています。また、病理診断に遺伝子の異常を調べる検査を導入することで診断の正確性と精度の向上を担保し、臨床に対して質の高い診断を提供することで、最終診断としての大きな役割を果たしています。
また当部門は国際規格である ISO15189(臨床検査室―品質と能力に関する特定要求事項)に適合している検査室として認定を取得しています。これは国際共同治験や海外投稿論文に使用する臨床検査値として国際的に通用する有効なデータであると証明されたことも意味します。このように、私達は臨床検査の質を保証するために組織的な取り組みを維持・継続し、当院の基本理念である「患者さんに優しい医療と先進医療との調和を目指した病院」の実現に大きく貢献したいと考えています。

 

 

 

放射線部門

放射線部門では、X線単純撮影(歯科撮影含)、透視撮影、CT検査、MRI検査、血管造影・IVRの放射線画像診断領域、シンチ、SPECT、PET/CTの核医学診療領域、高エネルギー放射線を用いて治療を行う放射線治療領域および関連情報管理(放射線管理、画像情報管理、医療放射線被ばくに関する正当化・最適化の情報管理)業務を担っています。高度な技術を駆使して安全・安心を担保した質の高い医療技術の提供、当院の理念である「患者さんに優しい医療と先進医療 との調和を目指した病院」を念頭に業務を行っています。
令和3年4月時点の診療放射線技師数は、平成16年の診療技術部発足時の47名から70名と増加しました。当院は全国でも最先端の放射線機器の導入によって業務が拡大され、CT、MRI検査で得られた画像を用いた3次元画像作成・処理業務が行える専門性の高い技術を持った診療放射線技師の育成や手術に寄与する最適な画像の提供を日々行っています。さらに、手術部のハイブリットOR、術中MRIや高度救命救急センターのハイブリットER等、診療放射線技師は、最新鋭の放射線機器に対応して24時間体制(夜間2名体制)で撮影業務を行っています。
診療放射線技師が臨床の経験と最新情報の知識に基づく撮影 技術の向上を目指すことで高いレベルで診療の質向上に貢献できていると考えています。また、放射線治療領域ではIMRT対応放射線治療機器に加えて世界最先端の一体型の放射線治療装置が令和3年度に導入されます。その最適放射線治療を実現するために更なる高度技術の修得と放射線治療計画の検証、治療機器の品質管理、精度管理の向上の技術習得を行っています。さらに画像情報管理では国際的標準規格DICOMの最新版に対応した管理システムの構築も行っています。このように放射線部門では世界最先端の医療技術を駆使した上で医師、看護師および診療技術部の他部門メディカルスタッフと協力しながらチーム医療で日々の診療を行っています。

リハビリテーション部門

リハビリテーション部門は、診療技術部の設立に合わせ構成された医療専門職の集団です。特殊診療施設のリハビリテーション部を基軸に、眼科検査の専門技術者である視能訓練士、そして精神科と産科・小児科での診療の一役を担う臨床心理士(公認心理師)が加わった組織です。 診療技術部の中でも複数の専門職で構成されているユニークな部門です。現在は、理学療法士26名、作業療法士7名、言語聴覚士6名、視能訓練士12名、臨床心理士5名が配属されています。特殊診療施設のリハビリテーション部は東病棟17階にあります。
全診療科から依頼を受け、主にリハビリテーション科医師の処方により診療に従事しています。また、スポーツ領域のリハビリテーションに関しては、院外からの紹介を受けることも多くあります。とりわけ、リハビリテーションが不可欠な領域には、臓器移植、新生児(NICU)、急性期(周術期、救急部や集中治療室)、がんの診療が挙げられます。視能訓練士は、眼科外来にて診断に不可欠な視機能検査や目の見えにくい患者のサポートを行っています。毎日200名を超える患者があり、最も多忙な部門といえます。臨床心理士は、精神科、デイケア、産科、小児科にそれぞれ 専従者が配属され、心理検査、面接、服薬自己管理の指導、患者グループ活動のサポートを行っています。 リハビリテーションはチーム医療に欠かせないため、今後ますます需要が増えることが予測されます。また、大学病院としての特定機能を担保するため、診療の質的向上と安定したサービス提供を実現すべく、継続的に取り組んでいきます。

臨床工学部門

【臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)とは】
生命維持管理装置の操作や保守及び管理を行う事を業とする医療機器のスペシャリストです。
東北大学病院の臨床工学部門は、令和5年4月現在30名から構成されています。

【臨床工学技士の業務分野について】
MEセンター、手術部、集中治療部、血液浄化療法部、救命救急センター、血管撮影室などで「呼吸・循環・代謝・機器管理」の業務に従事しています。下記に主な業務内容を示します。

①呼吸:人工呼吸器、麻酔器、一酸化窒素吸入装置、高気圧酸素治療など
機器の準備・導入、始業前点検、使用中点検などを行います。さらに高気圧酸素治療では、県内唯一の第2種装置による治療を行っています。

②循環:人工心肺、IABP、ECMO、IMPELLA、VADなど
心臓手術、臓器移植、重症心不全に対する機器の準備、導入、操作、トラブル対応、交換、離脱まで対応しています。さらにVADでは患者及び家族への教育・指導、在宅管理、心移植に至るまで長期的にサポートしています。

③代謝:慢性腎代替療法、急性腎代替療法、アフェレーシス療法など
血液透析療法、持続血液濾過透析、血漿交換療法、腹水濾過の回路プライミング、膜選定、操作、トラブル対応、交換などに対応しています。また、輸血細胞治療、在宅血液透析や人工膵臓にも携わっています。

④機器管理:医療機器の貸出、保守、返却、購入、代替など
院内機器の一元管理を行い、機器更新や選定において事務部と連携することで経済性と医療の質の向上を図っています。医療機器講習会を開催するなど、医療安全にも注力しています。

⑤その他:不整脈治療、ペースメーカー、手術支援機器など
アブレーション治療及びペースメーカーのフォローアップに携わっています。手術部では手術支援ロボットやナビゲーションシステムの操作、機器トラブル対応を行なっています。また院内における医療ガスの管理も担っております。

リンク

臨床工学部門ホームページ

栄養管理部門

栄養管理部門は平成18年(2006)に診療技術部所属となりました。それまでは医事課に属していましたが、栄養管理部門の業務がそれまでの入院患者食提供を中心としました内容から、患者の栄養管理を主体とした内容に移行していったことが、診療技術部の一組織となった最大の要因です。栄養管理部門としての業務内容は、入院・外来患者に対する栄養指導や栄養サポート、入院患者食に関すること、栄養サポートチーム(NST)での業務や各種チームとの連携など、栄養や食事に関わることに広く携わっています。治療の一環としての栄養管理が重視されるようになり、入院時の栄養評価が行われることが当たり前となった昨今、栄養管理部門の介入や病棟栄養カンファレンスへの参加要請は増加しており、多職種と連携する中で管理栄養士がいかにその強みを発揮できるかが問われる時代となりました。こうした時代の変化に合わせ、管理栄養士の病棟配置の実現、更には院内にとどまらず、臨床の現場で治療の一部としての栄養管理が実践できる、疾患や診療科に特化しました管理栄養士の教育システムを構築していきたいと考えます。

歯科技工部門

歯科技工部門には、歯科技工士10名、事務補佐員1名が所属しており(令和5年4月現在)、歯科診療部門の各部署と連携し、歯科技工業務を担当しています。
歯科技工部門の主な業務は、患者さん一人一人に合った入れ歯や差し歯、金属の詰め物や被せ物などの装置を製作することです。製作した装置によって食べ物や飲み物がスムーズに摂取でき、発音や発声、見た目の回復にも寄与する事で、患者さんの健康と生活の質(QOL)の向上に貢献するよう努めています。
一般の歯科技工業務と並行して、先進医療にも力を入れています。インプラントをはじめ、CAD/CAMや3Dプリンター機器を使用して新しい技術や材料を活用した技工物を製作しています。
また、医科と連携を取りながら多種多様な製作物を提供しています。手術シミュレーション用の3Dモデル、腓骨再建シミュレーションや骨切りガイド、顔面部分欠損などの補綴装置(エピテーゼ)、舌癌治療に用いる放射線防護用の装置や、手術時の挿管に用いる歯の保護床も多く製作しています。
常に最新の技術を取り入れ、安全で質の高い補綴装置の作製を心掛け、患者さんのお口を介した健康維持の一助となるよう日々取り組んでいます。

歯科衛生部門

歯科衛生部門は、歯科衛生士の国家資格を有する専門職員が、外来C棟3F〜5Fの各フロアに配置されています。インプラント埋入手術や全身麻酔下歯科治療手術等の歯科診療補助、入院患者の術前術後の口腔衛生処置や歯周病、障がいを持つご家族や介助者への歯科保健指導、入院患者の術後感染症・口腔内合併症の予防を目的とした歯科予防処置、訪問歯科診療、院内病棟への往診(口腔のケア・診療介助)等、各診療科で専門性を発揮して業務に従事しています。また、周術期、摂食嚥下、NST等の多職種と連携必須な業務にも活躍の場を広げ、口腔機能管理に携わっています。本院の基本理念に沿って、医科と連携を図りながら歯科の観点から患者支援し、“口の健康”の確立を通じて、患者さんの“全身の健康維持”のお役に立ちたいと願い日々真摯に業務に取り組んでいます。

ソーシャルワーク部門

ソーシャルワーク部門は、社会福祉士13名、精神保健福祉士1名が所属しております。2021年度まで、事務部地域医療連携課に属しておりましたが、2022年度より診療技術部に新設されました。ソーシャルワーク部門の業務内容としては、各病棟にソーシャルワーカーを1名ずつ配置し、退院調整看護師・入退院センターと協同して、入院前から患者さん・家族が安心して入院による医療を受け、住み慣れた地域で療養生活が送れるよう、院内多職種及び地域の医療機関と連携して切れ目のない生活支援を行います。
当院は都道府県がん診療拠点病院・小児がん拠点病院・てんかん診療拠点病院に指定されており、がん診療相談室を開設し、てんかんコーディネーターを配置しています。それ以外にも、がん地域連携パスコーディネーターを配置し、当院と近くの病院と連携してがん治療を行っていけるように支援しております。
また、患者さんには、希望の際に相談ができるよう外来A棟1階に、予約不要で利用できる医療相談窓口を開設し、平日の8時30~17時15分まで常時1名のソーシャルワーカーを配置しています。私たちの使命は、病気や障害によって生じる、心理的・経済的・社会的問題の相談に応じることで、安心して医療が受けられるよう、患者さんのウェルビーイングを高める事を目指しています。

 

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