東北大学病院

English

文字サイズ

カラー設定

診療受付:8:30-11:00 再診受付機 8:00-11:00

休診日:土・日・祝・年末年始12/29-1/3

診療時間:平日 8:30-17:15

お問い合わせ:022-717-7000 [ 時間外・休診日 022-717-7024 ]

内部障害リハビリテーション科

  1. トップページ >
  2. 診療科・部門 >
  3. 内部障害リハビリテーション科

【病棟】東病棟 12F 【外来】外来診療棟A 3F 【外来受付電話番号】022-717-7751

科長あいさつ

 当科で特に力を入れている領域は、心臓・呼吸・腎臓機能障害、脳・代謝障害などであり、その予防やリハビリに関する診療(「内部障害リハビリ科」「リハビリ部」)と教育・研究(「内部障害学分野」)を行っています。

 具体的には、内部障害リハビリテーション科では、脳卒中、心筋梗塞、呼吸不全、腎不全、糖尿病、高血圧などの患者さんに対するリハビリテーション(リハビリ)を行っております。同時に、宮城県心筋梗塞対策協議会や宮城県呼吸リハビリ連絡網などを通じて、心臓リハビリや呼吸リハビリの診療・研究・普及を行っています。脳死肺移植前後のリハビリや肺気腫の新しい外科治療である肺容量減少術前後のリハビリの経験も豊富です。

 医師は大学院の講座である東北大学医学系研究科「内部障害学分野」の教官を兼ねています。この講座は、呼吸循環、代謝、腎、消化器などの内部機能障害について研究する日本初の講座(1994年開設)です。

 動脈硬化性疾患の増加、高齢化などにより、内科疾患患者で身体障害を合併する者が激増しており、「日常生活動作の自立と社会復帰」、「要介護の軽減」のためのリハビリの必要性が重要視され、内科とリハビリのハイブリッドとしての「内部障害リハビリ」という専門分野の早急な確立が求められています。

 従来のリハビリは「疾病罹患後の廃用症候群の回復」というイメージが強かったのですが、最近は、運動療法・薬物療法・食事療法・患者教育・カウンセリングなどをセットにした「包括的リハビリ」を積極的に取り組むことで、生命予後の改善、機能予後の改善、QOLや不安・鬱の改善などの目覚ましい成果を上げており、リハビリの概念が「危険因子の軽減による攻めの医療」に大きく変容しています。さらに、分子生物学的手法によるリハビリの効果の解析も進みつつあり、いわゆるリハビリ医科学としての発展も期待されます。

教授 上月 正博

対象疾患と診療内容

 心臓機能の障害(心筋梗塞、狭心症、心不全、心大血管手術前後、心臓移植手術前後など)、呼吸機能の障害(肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患、肺手術前後、肺移植手術前後など)、脳卒中、高血圧、糖尿病、肥満症、慢性腎不全、廃用症候群などの患者さんに対するリハビリテーションを行っています。

診療の特色

心臓機能の障害に対して

 2週間入院型の包括的リハビリテーションにより、メディカルチェック、体力測定、運動療法、食事療法、薬剤療法、動脈硬化危険因子対策、さらに病気克服のための健康講座などを行い、個々の患者さんが持つ心臓病が引き起こす体や精神への影響をできるだけ軽減させ、突然死や再発の危険を少なくし、症状を和らげ、動脈硬化を改善させ、生きがいのある社会生活への復帰を図ります。退院後にも定期的な評価と指導を行います。

主な評価検査や療法

 呼気ガス分析を併用したトレッドミルやエルゴメーター運動負荷試験による体力測定。脈波伝播速度(動脈硬化、血管年齢の目安)測定。ストレッチ体操、ウォーキング、エアロバイク、チューブ運動などの運動療法。管理栄養士による食事指導。24時間心電図検査による安全確認。

自転車エルゴメータ
心肺運動負荷試験の様子

呼吸機能の障害に対して

 メディカルチェック、体力測定、呼吸と呼吸筋訓練、体操、胸郭可動域訓練、リラクゼーション、運動療法、病気克服のための健康講座、禁煙指導、薬剤療法、食事療法、在宅酸素療法指導、精神心理的サポートなどを行い、呼吸困難の軽減、体力の向上、日常生活動作能力の改善を図ります。

主な評価検査や療法

 運動負荷試験(6分間歩行試験、シャトルウォーキングテストなど)、精密肺機能検査による肺気量測定、呼吸筋酸素摂取量測定、24時間経皮的酸素飽和度および体動モニター、終夜睡眠呼吸モニター。

脳卒中、高血圧、糖尿病、肥満症、慢性腎不全、廃用症候群などに対して

 安全性や有効性に関する科学的根拠に基づいて、メディカルチェック、体力測定、運動療法(関節可動域、筋力増強、持久力増強運動など)、食事療法、健康講座、薬剤療法などをセットにした包括的リハビリテーションを行っています。

年間症例数

平均年間症例数(延べ数)

心臓機能障害 468(外来336、入院132)
呼吸機能障害 384(外来252、入院132)
脳卒中 432(外来360、入院72)
高血圧症 804(外来708、入院96)
糖尿病 756(外来684、入院72)
肥満症 84(外来60、入院24)
慢性腎不全 72(外来24、入院48)
廃用症候群 372(外来264、入院108)

診療科より皆さまへ

 高血圧症では、発見され次第、生活習慣を改めたり、体重を調整したり、薬剤を使用するなどして血圧をコントロールすることが重要です。糖尿病を放っておくと、血管、眼、腎臓など重要な臓器や神経に傷害を引き起こします。生活習慣を改めたり、体重を調節したり、薬剤を使用したり、運動療法を行うなどして血糖をコントロールすることが重要です。肥満症を放っておくと、生活習慣病を発症し、寿命の短縮を招く危険があります。原因となる病気の発見と治療、生活習慣の改善、食事療法、運動療法などを行い、体重をコントロールすることが重要です。慢性腎不全では、食事療法、薬剤による治療、リハビリテーションなどによって合併症対策を図ることが長期間の生存を可能にするために重要です。廃用症候群ではリハビリテーションが予防と治療に有効です。

 リハビリテーションは継続してこそ良い効果が得られます。心臓リハビリテーションには、発病直後の数週間に行う急性期リハビリテーションとそれに続いて数ヶ月間行う回復期リハビリテーション、さらに、回復期後から生涯にわたる維持期リハビリテーションの3つがあります。心臓リハビリテーションには、心臓病を持つ患者さんの症状を和らげ、動脈硬化を改善させ、体力を回復させ、早期の社会復帰を可能にするという良い効果があります。ところが、急性期リハビリテーションを行っただけで安心して終了してしまうと、せっかくの良い効果が十分に得られません。一方、回復期リハビリテーションとそれに続く維持期リハビリテーションを継続して行うと、結果的に突然死や再発の危険をかなり減らす効果があることが証明されています。

リンク