NSTの歩み 20周年記念誌
19/80

岩手県立中央病院病院長宮田 剛15東北大学病院栄養サポートチーム(NST)設立20周年おめでとうございます。設立当初に関わらせていただいた一人として大変嬉しく思います。もう東北大学を離れて10年が経ちますが、遠くから見る東北大学はやはり輝いており、この大学病院の中で活動していた自分のキャリアを誇らしく思います。栄養は、人を元気にする基本の「き」。自分の人生の中で東北大学病院NSTは、そんな当たり前のことを当たり前に出来ていない医療現場の現実をまず知ることができた経験でもありましたし、それを自分だけでなく周囲にも賛同者を増やして改善活動をしていく作業は、難しさも感じましたが、様々な局面での達成感も得ることができました。患者さんに対するメリットはもちろんですが、NSTに関わることで得られるスタッフ側のメリットも大きい活動と感じています。今では当たり前に使われる「チーム医療」という言葉も、NST設立当時の20年前は手探りだったことを思い出します。この手探りの苦労は、その後の組織運営に関わる自分の人生に活かすことが出来ているのではないかと思っています。その後も活動を発展させ、次々に関わる人材を育てて輩出している東北大学病院NSTに敬意を表します。人材育成を使命とする大学病院で、これからも多くの職種の多くの人がNSTに関わり、どこの医療現場でも活躍できるような人材が育っていかれることを期待しております。益々のご発展をお祈りしております。回顧録NST設立20周年おめでとうございますます

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る